
デジタルマーケティング連続講座2026① 第一想起と売上の地図で読み解くマーケティングの現在地
概要
マーケティングを取り巻く前提条件は、この1年で大きく変化しました。生成AIの普及、チャネル・施策の分断、MOps・CRMの前提化など、「これまで正しかった施策が効きにくくなっている」状況は、多くのマーケター・責任者の共通課題です。これは「やり方が間違っている」のではなく、「マーケティング全体の捉え方、つまり前提認識が変わったこと」に起因する構造的な問題です。
本講座では、まずこの「部分最適の壁」にぶつかっている現状を構造的に整理します。そして、当社の消費者調査に基づく「想起(思い浮かぶかどうか)」という、成果の分水嶺となる概念を共通言語として提示します。『売上の地図』を用いて、各施策が何を増やし、どこに効いているのかを構造化。なぜ施策の積み上げだけでは成果が出ないケースが生まれるのかを解明します。
この概論回は、施策やノウハウを学ぶ場ではなく、この後に続く専門講座(コンテンツ、MOps、メール、SEO)をすべて「点」ではなく「構造」として理解するための起点となります。変化が起きても立ち戻ることのできる、長期的に価値を持つ「思考の基準点」を身につけることを目的とします。
【講師からひとこと】
デジタルマーケティングは手法が非常に多く、一つひとつが個別最適化された「運用型」で行われることが一般的です。しかし、その結果として施策が「点」での展開となり、中期的な成果につながらないという課題を抱えるケースが散見されます。売上が因果の構造で成り立っているように、ビジネスの課題もまた構造的なつながりの中に存在します。本講義では、デジタルマーケティングを「点」ではなく「線」としてつなぎ、さらに「面」として捉えることの重要性について、事例を交えてわかりやすく解説します。

こんな人におすすめ
- 事業会社のマーケティング部門に所属する方
- 変化の大きい環境のなかで、自らの思考や判断軸をアップデートしたい方
- 第一線で活躍するプロフェッショナルの知見を学び、実務に活かしたい方
登壇者
池田 紀行株式会社トライバルメディアハウス 代表取締役社長1973年横浜生まれ。ビジネスコンサルティングファーム、マーケティングコンサルタント等を経て現職。大手企業300社以上の広告宣伝・広報・販売促進を支援。宣伝会議マーケティング実践講座 池田紀行専門コース、JMA(日本マーケティング協会)マーケティングマスターコース講師。NewsPicks主催『売上の地図』ブートキャンプ講師。年間講演回数は50回以上、延べ5万人以上のマーケター指導に関わる。近著『売上の地図』(日経BP)、『業界別マーケティングの地図』(日経BP)、『マーケティング「つながる」思考術』(翔泳社)、『自分を育てる働き方ノート』(WAVE出版)ほか著書・共著書多数。
参加者の声
- 自分の担当領域でいうと「どんな文脈でSNS投稿するか?」をメンバーに伝えたいと思っていたので、今回の講座をお聞きして、今までふわっとしていた説明部分をわかりやすく言語化できそうです。
- 構造的な整理が凄く、抽象と具体を織り交ぜてのご説明でとても分かりやすかったです。本は3冊とも所有していて、考えをまとめていくときに何度も読み返しています。
- 自分が仕事で携わっているのが最寄品で、No.1商品もあれば出だしから厳しい新商品もあるので、想起を上げるためにどうするのかを改めて考えられるのではないかと思いました。
- 今まさに勝負のために、文脈による想起を高めることを考えていたところでした。プロモーションの予算や効果について、来年以降の投資の必要性を説明しなければならない課題感があったため、ちょうどいいタイミングでお話が聞けました。
- そのうち客への投資が上手くいっているかの途中経過は何で判断していくのでしょうか。評価サイクルが1年単位の中で、翌年の予算を確保する自信がないというか、自分が評価者側でも果たして正当に評価してあげられるだろうかと考えてしまいました。