振り返り記事
公開日:2024年3月4日

売上と戦略~「当たり前」を疑い、正しく意思決定をする思考法~ 振り返りレポート

目次

2023年12月に発売された『戦略ごっこ―マーケティング以前の問題』(日経BP)は発売前から大きな話題を呼び、マーケターの間で多くの議論を巻き起こしました。

マーケティングに携わる以上、売上や利益という結果を出したいと考えるはずです。その一方で、日々試行錯誤を繰り返していても、望んでいる結果が出ずに悩むマーケターも少なくないでしょう。その理由が、目的と目的達成のための手段が一致していないマーケティング戦略になっていたからだとしたら…?

マーケティングには多くの理論や概念、フレームワークなどが存在します。今回のイベントでは、マーケティングの成功確率を高めるための戦略づくりのポイントについて、『戦略ごっこ』著者である株式会社コレクシアの芹澤氏をゲストにお呼びして解説しました。

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すべての理論は、あらゆる場合に有効か?

今回の記事でお伝えしたいことは、思考停止に陥らないことの大切さです。

マーケティングに携わる人が置かれている環境はさまざまです。商品やサービスの特性や機能の差異、カテゴリーの特徴、市場シェア、リソース、顧客の性質、競合とのパワーバランスなどの変数は枚挙にいとまがなく、まったく同じ前提条件や環境でマーケティングが行われていることはありえません。つまり、マーケティングにおける正解は、商品・サービスごとに違っていると言っても過言ではありません。

必ず成功する方法や、どんな場合にも有効な戦略・戦術なんてものはそもそも存在しないのです。だからこそ、マーケティングに関わる私たちは、自ら考え、答えを導き出す力を身につける必要があります。

世の中に存在する理論や戦略論は、諸手を挙げてすべてを受け入れるのではなく、適材適所で用いられるべきです。そして「Aはダメで、これからはBだ」「CよりもDのほうが効果的だ」という主張が、どのような場合でも正しいことは決してありません。

「自分たちの場合、何が最適なのだろうか?」を常に考え続ける姿勢を忘れないようにしましょう。

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