振り返り記事
公開日:2024年3月15日

売上と“なまえ”~価値が伝わり、愛されるコピーの技術~ 振り返りレポート

目次

商品やサービスだけでなく、プロジェクトや組織などにおいて「ネーミング」は欠かせません。ビジネスやマーケティングに携わるうえで、他人に伝えるための「ことば」は切っても切れない関係と言っても過言ではありません。

名前をつけることは価値をわかりやすく言語化する作業です。名前が起点となってブランドづくりが始まっていくと言っても良いでしょう。企業の価値を言語化したり、企業のモノやコトに名づける行為は、経営やビジネス、マーケティング活動に密接に関連します。

今回は「まるでこたつソックス」などの商品・サービスのネーミングや、FIBAバスケワールドカップ2023「1歩、1本、日本。」など数多くのコピーを手掛けたコピーライターであり、『なまえデザイン そのネーミングでビジネスが動き出す』(宣伝会議)の著者でもある小藥さんをお招きし、「“なまえ”の重要性」「“なまえ”から生まれる価値や世界観の広がり」「ネーミングのテクニック」をテーマにお話しいただきました。

マーケティングコミュニケーションにおける「なまえ」の重要性

コピーライティングと言うと、マーケティングコミュニケーションにおいて「どのように伝えるか」に限った話であると考えられがちです。しかし、今回お伝えしたいことは「なぜ・誰に・何を・どのように伝えるか」というマーケティングコミュニケーションを行うための前提になりえるのが「なまえ」であるということです。本記事では、そのような価値を表すための起点になるものを「なまえ」と表記します(ブランド名・商品名など単純な名称を表すものは名前と表記します)。

いつもの『売上の地図』において、「なまえ」は特定の場所に位置づけられるものでもありません。商品・サービスの価値を体現している「なまえ」は、マーケティングコミュニケーションにおいて行うすべての施策(売上・想起・プレファレンスにつながるインプット)の前提になるものであり、「なまえ」によってコミュニケーション相手やメッセージが大きく変化するといっても過言ではないということです。その点を意識して、ここからの内容をお読みください。

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