振り返り記事
公開日:2024年3月7日
売上とコンセプト ~ビジネスを成功に導くコンセプト開発の本質とテクニック~ 振り返りレポート
目次
「良いものを安く作る」では通用しなくなった現代において、企画・開発・マーケティング・営業など、多くの仕事で創造性が求められています。
強いコンセプトをつくることで、自身が思い描くアイデアが明確な言葉となり、チームビルディングや交渉事、プレゼンテーション、そしてマーケティングコミュニケーションにも活かすことが可能です。
コンセプトメイキングは、一部の「ひらめき」や「才能」を持つ人にしかできないわけではありません。本講座では、『コンセプトの教科書――あたらしい価値のつくりかた』(ダイヤモンド社)の著者であり、TBWAHAKUHODOでチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務める細田氏をゲストにお招きしました。
本書の内容をもとに、コンセプトとはなにか、なぜ重要なのか、そしてコンセプトをつくるための具体的な手法論を解説いただいたイベントの内容をまとめます。
ビジネスを遂行していくうえで、言葉を使うことは欠かせません。説得力のあるストーリーや、わかりやすいフレーズを自らの手でつくってみたい方はぜひご覧ください。
コンセプトは戦略の前に存在すべきもの
マーケティングコミュニケーションの本質は、誰に・何を・どのように伝えるかです。コンセプトが明確であれば、ターゲットに伝えたい価値やメッセージが自然と定まると池田は強調します。
逆に、コンセプトがぶれてしまっていたとしたら、誰を・何を・どのようにの要素がそれぞれブレてしまい、効果的なコミュニケーションが困難になってしまいます。表面的な施策を検討する前に、根底にあるコンセプトが重要であると言っても過言ではありません。施策が失敗したとしても戦略で取り返すことができますが、戦略自体が失敗すると、施策で取り返すことはできません。