振り返り記事
公開日:2024年1月26日

自分を「育てる」ことの本質とは~わかっちゃいるけど行動が足りないあなたへの喝!~ 振り返りレポート

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多くの人が「成長したい」「一流になりたい」「他の人より抜きん出た存在になりたい」と願いながら、その実現に苦労しています。
また、働き方改革の流れによって「がむしゃらに働く」ことが制限されているいま、成長する機会を得ることも難しい時代を迎えています。

「幸せな仕事やキャリア」とはなにか、そしてそこに到達するためにはどうすれば良いのでしょうか。

トライバルメディアハウス代表 池田が、自身の著書である『自分を育てる「働き方」ノート』(WAVE出版)の内容を踏まえ、成功している人たちに共通する思考論・勉強論・実務論を解説した講座の内容をまとめます。

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人はなんのために生きるのか

人生の目的は「人の役に立ち、幸せになること」であると池田は言います。一時的ではなく、幸せであり続けるためには「人の役に立っている」と実感できていることが欠かせません。

そして、人の役に立って幸せになるために重要な要素は4つあります。「収入」「スキル」「健康なメンタル」「仕事や会社の選択可能性」です。

これらの4つはすべて「アウトプット=結果」です。インプットに欠かせない要素は、以下の通りです(図の一番下から解説します)。

セルフモチベーションマネジメント
日々生きていると活力がみなぎっていることもあれば、どうしても元気が出ないタイミングもあるでしょう。モチベーションが下がった際に他人のせいにするのではなく、自分で自分自身にガソリンを補給し、エンジンを動かせるようになることが全ての土台になります。

時間とお金の使い方
時間とお金という一人ひとりが持つ資源を投下することで、アウトプットである結果が得られます。この限られた資源を良い方向に使うために「(適切な)仕事の向き合い方」と「自己啓発」が求められます。努力の方法を先人に学び、正しく努力しながら日々の仕事に向き合うことで、良いアウトプットへとつながります。

人生の目的である「人の役に立ち、幸せになること」を達成するための構図と要素をおさえておくことは、幸せではないと感じた時に、その状態を抜け出すためのヒントになるでしょう。自分には何が足りていないのかを明らかにするために役に立つはずです。

努力に勝る天才なし

たとえば、痩せたいのなら痩せるための努力(ダイエット)が欠かせません。

しかし、世の中には「誰でも確実にリスク無く簡単に痩せられます!」のような無責任かつ甘い言葉があふれています。そんな方法はどこにもありません

「努力せずに成果が出せる方法が、この世のどこかにあるのではないか」という都合の良い考えをまずは捨てましょう。マーケティングにも人生にも、魔法の杖はありません。「努力に勝る天才なし」です。

ただし、やみくもな努力は意味がありません。ポイントは以下のとおりです。

コントローラブルとアンコントローラブル
目標と現状のギャップを解決するには、いくつか問題があるはずです。問題を自らの力で解決できるものとそうでないものに分類しましょう。自らの努力ではどうしようもないアンコントローラブルな問題に注力してしまうことは時間の無駄です。

費用と投資
即効性のある知識や学びは「費用的インプット」です。たとえば、短尺動画や1時間程度のウェビナーによる学習はその最たるものでしょう。対して「投資的インプット」は、すぐに効果が出ないけれども長期的に自身のパフォーマンスを向上させる読書のようなインプットのこと。たとえば、本を1冊読んでもすぐに仕事のパフォーマンスは上がりません。しかし、年間100冊の本を読み続けていると、全く本を読まなかった人と比べて10年後に発揮できるパフォーマンスの差は明らかでしょう。多くの人々は即効性がある費用的インプットに走りがちです。多くの人が取り組んでいることに同じように取り組んでも差は生まれません。自分の競争優位が相対的に上がっているかどうかを意識することが大切です

過去の自分や周囲の優秀な人と比較する
相対的に自分がどの位置にいるかを意識して、ギャップを埋めることを意識しましょう。過去の自分より成長することはもちろん、自分の周囲にいる優秀な人たちと比べたときの自分のギャップを把握することも欠かせません。

スキルを磨くためにおさえておきたい観点

スキルを磨くためのポイントを解説します。自分のスキルを磨くのは、誰かの役に立つためであるという原則は忘れてはいけません。

スペシャリストかゼネラリストか

一般的に、特定の分野に特化したスペシャリストになりたいと考える人のほうが多いでしょう。しかし、環境変化が早い今、身に付けたスキルが陳腐化するリスクも高まっていることをスペシャリスト志向の人は忘れないようにしましょう。

ゼネラリストはスペシャリストを束ねる存在(指揮者のような存在)になることで代替されにくい希少な存在になることができます。

プロVSアマ

仕事をする以上、自分はプロフェッショナルであるという自覚を持ちましょう。
たとえば、医者やパイロットはプロとしての責任感を持って仕事に臨んでいます。時と場合によっては、人を殺してしまうかもしれないという恐怖があるからです。マーケティングの仕事は人の命を預かっていませんが、易きに流れてしまうようであればアマチュアであるといっても差し支えないでしょう。責任感や緊張感を持って、プロフェッショナルという自覚を持ち仕事に取り組みましょう。

上流VS下流

上流に行きたいのであれば、下流を極めましょう。下流を知らない人に上流の仕事はできません。下流の仕事(オペレーション中心の仕事)に従事してつまらないと感じている人も少なくないでしょう。しかし、今やっている下流の仕事にプロ意識を持って取り組むことは将来きっと活きるはずです。

インプットVSアウトプット

すべてのアウトプットはインプットから生まれます。良質なアウトプットのためにはインプットが欠かせません。逆に、インプットばかりでもいけません。

もちろん仕事(アウトプット)に精力的に取り組むことで成長はできますが、より加速度的な成長をするためには、並行してインプットを行うことが必要です。なぜなら、知らないことはいつまで経ってもできませんし、知ったことによって成長に向けてさらに強くアクセルを踏み込むことができるからです。

しかし、インプットはインプットしただけでは「借り物の知識」の枠を出ません。新しい知識を自分のものにするためには、自分の頭で整理した上で誰かに話す、教える、ブログやノートに書くといったアウトプットを繰り返すことが有効です。

知識VS経験

経験は重要です。一方で、経験する機会は多くの場合容易に得られるわけではありません。経験を積むにはある程度の時間が必要になるため、得られる経験の数には上限があります。

逆に、知識は努力さえすれば増やすことができます。
一回の限られた経験をより良い経験にしていくために、知識を増やすことが重要です。そして「たまたま結果を出せた」は再現性がありません。多くの知識が再現性を高めることに役立ってくれるでしょう。

IQ VS EQ

人と人がチームを組んで仕事をしていく上で、EQ(Emotional Intelligence Quotient≒心の知能指数)の高さは重要です。EQは努力によって磨くことができます。そのために池田が薦めるのは「自分から大きい声で挨拶する」ことです。気持ちよく挨拶をされて嫌な気持ちになる人は少ないでしょう。意識して繰り返していくことで習慣化すると、それが「いつもの自分」になります。

人間 VS AI

AIの普及は止まりません、しかし、AIはなんでもできるわけではありません。前例がない仕事、クリエイティブな仕事、人の気持ちに関連すること、少ないデータで推論すること、仮説を作ることなどが不得手とされています。マーケターとしてのキャリアを築くには、AIが得意ではないスキルを身につけることや、一目置かれるような人間性を身につけることがより一層重要になるでしょう。

成長に不可欠な「累積矢面時間」

累積矢面時間とは、仕事の中で実際に自分が矢面に立っている時間の積み重ねです。何かあったときに誰も助けてくれない状態で、自身が最前線に立って仕事に取り組んだ時間を矢面時間と呼びます。

たとえば、クライアントへのプレゼンテーションや、クライアント企業の重役との折衝、社内で自らが進行役やまとめ役を務める企画会議など、さまざまな場面が考えられます。

矢面時間を積み重ねることでしか、人は成長できないと池田は言います。もっと成長したいと考える人は、自分が矢面に立たざるを得ない状況に自ら飛び込むことで累積矢面時間を増やしていきましょう。

まとめ

  • 人は「人の役に立つことで幸せになる」ために生きている。そのために必要な要素として、収入、スキル、メンタル、選択可能性の4つがある
  • 成功するには努力するしかなく、魔法の杖はない。努力が実を結ぶかどうかは相対的に決まるため、他者と差をつけられるポイントを意識しよう。多くの人は即効性のある費用的なインプットばかりを行うが、相対的な優位を築くためには、すぐには効かないが長期的に効果をもたらす投資的なインプットが有効
  • 質のいいアウトプットのためにはインプットが欠かせない。インプットによって、仕事の質や得られる経験がもっと良いものにでき、成功の再現性を高めることにつながっていく
    人とチームを組んで仕事をしたり、AIに代替されにくいスキルを身につけたりするにはEQ磨きが欠かせない。
  • 自ら矢面に立とう。矢面に立つ時間が積み重ねることが成長へとつながっていく

本講座の内容をもっと学びたい方は、『自分を育てる「働き方」ノート』をご覧ください。『自分を育てる「働き方」ノート』のAmazonリンクはこちら

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